サーフィンを初めて、僭越ながらワタクシSUZUKI26年目に入りました~☆
そして、そんなに上手いワケではないのですが、ヒトにサーフィンを教える機会も多くなってきました。特に初心者から教えて欲しいとの依頼も多いです。
楽しそうに乗ってくれると嬉しいものですよね♪
サーフィンを続ければ続けるほど、そういった依頼は増えていきます。この記事を読んでくれているアナタも、何度かサーフィンを教えるという場面があったことでしょう。
しかし、波には乗せてあげられることは出来ても、それ以外にも教えることって?となりませんでしたか?
ワタクシSUZUKIも何人かサーフィンを教えていく中で、気付いたことがありました。そしてそれを話すことで、グッドサーファーへと成長してくれているヒトがいました。今回はそれをまとめてみました。それが次の5つです。
- サーフィンはスポーツ
- 楽しいと思ってもらう
- 楽しむためのルールがある
- 長い目で考えてもらう
- ワタシの乗った良い波のことを話す
これらを聞いて理解してくれたヒトが、グッドサーファーになっていってくれました☆
なんと嬉しいことでしょう♪
この記事は、サーフィンを教える立場になったアナタが、具体的にどう教えていけば良いかが分かります。教わったヒトが安全に楽しくサーフィン出来て、そして教えたアナタも安心して一緒にサーフィンを楽しむことが出来ます。
では、始めましょう!!!
サーフィンはスポーツ
改めて言うまでもないことですが、サーフィンはスポーツですよね?
始めたばかりの方が、スクールで浮力たっぷりのボードに乗って、押してもらって立ちあがる、ってことでサーフィンデビューするかと思います。
それで「サーフィンって楽しい」「自分にも出来そう」と思ってもらえることでしょう。
そしてその後、自分でサーフボードやウェットスーツを買い、「教えてください~☆」とお願いされます。そう、ワタクシSUZUKIみたいな経験者に。
で、どれくらいやったことがあるのか見せてもらうと、まずはボードに腹ばいになれない、パドルがおぼつかない。だけど波に乗りたい。波に乗っている皆さんみたいに乗りたい。
うん、乗れるわけないじゃん。笑
”サーフィンするカラダ”にならないと、パドル出来ないし、テイクオフも出来ません。
何故ならサーフィンに必要な筋肉がまだ付いていないからですよね?サーフィン続けているヒトのカラダは、サーフィンするための筋肉がすでに付いています。サーフィンで鍛えられたと言ってもいいでしょうね。
そのベースがあるから、”我々は波に乗れている”訳なんです。そこを分かってもらえてないみたいです。
「押して乗せてあげる」ことは、サーフィンのハードルを下げるには、大きな役割を果たしてくれると思います。
しかし、本当にサーフィンするってことは、おおざっぱに言っても、
- パドリングして沖に出る
- ピークを見つけてテイクオフする
- 立ち上がってボードをコントロールする
これだけのことを一連の動作の中でやっていますよね?しかも自然にスムーズに。上手くなればなるほどよりスムーズです。
「それが出来るまで、どれだけの時間を費やさなければならないか?」
そこを端折って、波に乗れることなんてありませんよ~
ですので”サーフィンはスポーツです”とお伝えしています。
スタッフに押してもらってボードの上に立つ、という”アトラクション”ではない、ということですよね(^^)
楽しいと思ってもらう
前項でも触れましたように、押してもらって乗ると、それはそれは今まで生きてきた中で味わったことの無い感覚を覚えることでしょう。
「波に乗り、颯爽と波の上を滑走する自分・・・波の力を受け、何もしないでもグングンとサーフボードは進んでいく・・・乗り終えると満面の笑みのスタッフやスクール生が迎えてくれる・・・」
サーフィンとは何て楽しいんだろう♪
はい、それで良いんですよね☆
乗れたりコケたり、ロングライド出来てみたり、一緒に行った友達が上手く乗れてハイタッチ♪
そういったすべてがサーフィンの醍醐味だったりするんでしょう。
で、それの体験までの手っ取り早い手段が”押す”ということ。
ここでは、何で押してあげているのかを教えてあげて欲しいのです。それが、
- 本来は自分でパドルして波を捕まえる必要がある
- どの波に行けば良いかが分からないだろうから、教えるほうが選んで乗せている
- アナタにはそれが出来ないだろうから、こちらの経験値で乗せてあげられる
この3つです。そうすると、近い将来に自力でサーフィンするということがこういうことだと、気付くことが出来ます。
それを無しに、「良い波乗れたね☆」「良いライディングだったよ♪」とか言われると、自分にサーフィンセンスがあると勘違いしてしまうかもしれませんね~
なんか、そういうのが多い気がしてなりませんです。
なんか、教わり方が「押してもらう前提」なんです。パドルしようとしない。
それでは永遠に自力で波に乗れませんよね?今、目の前で波に乗っているサーファーは、みんな自力でパドルして波を捕まえ乗っているではありませんか☆
「今日はしっかり押してもらって波に乗らせてもらって、少しづつパドリングして波に乗ることをおぼえましょうね☆」と伝えて頂ければと思います。
楽しい中にもそういったハードルもあることを自然に伝えてあげてください(^^)
楽しむためのルールがある
こちらは、とても良い例を二通りご紹介させて頂きます。
- ロングボードの女性プロ
- 鵠沼のショップの女性の先生
お二方とも教え方が”言うべきは言うスタイル”でして、こんな先生に付けば皆グッドサーファーになっていくのに、と思います。
ロングボードの女性プロ
まずはプロから☆
こちらのプロ、女性にも教える際にかなりムチを使うと評判でして、波の取り方なども手厳しいそう。
しかし、女性が男性から習うより、的確にアドバイスくれるとの評判で人気だそう☆
※男性→女性だとどうしても甘めになるのが悲しい性(^^)
そんな人気のコーチングですが、ワタクシSUZUKIも近くでラインナップしてたことがあり、そのプロには顔見知りなこともあって「こんにちはー(^^)」とご挨拶。
そんな中、波の小さいコンディションではありましたが、たまの切れた波に乗れればなんとかライド可能という感じ。
ワタクシSUZUKIもなんとかピークを見つけテイクオフを試みます☆
その時でした。
プロのスクール生も同じ波に肩からパドル。ワタクシが乗っていたので止めましたが。
そこでプロからの一言。
今の波、ショートの人(SUZUKI)がピークから乗ろうとしてたから、今の行こうとしちゃダメ!!!
とズバリ!!
これです。必要なのは。結局邪魔にも何にもなっていないにもかかわらず、この一言。
その後、わざわざ「すみませ~ん!!!」とあり、こちらはかえって恐縮するばかりではありましたが。(^^;)
本当にサーフィンを知り”乗れれば良いってモノでは無い”ということを肌感覚で教えるというスタイル☆
とても感銘を受けましたので、こちらで取り上げさせて頂きました。
鵠沼のショップの女性の先生
こちらの先生、ご自身がショーボーダーでして、ひとたび波が上がれば、いつもお目にかかります☆
波があるときには、同じラインナップでお会いします。
波が小さいときは少し長めの板で入っていることもある先生。そんなコンディションの時に、ショートボードしか乗らないSUZUKIに対し、「ショートボードのヒトがパドルし始めると(遠慮して)止めないといけないと思う」とおっしゃるほど。
そんな先生ですので、ご自身の生徒には相当厳しいです☆
「周りの乗ってるサーファーの邪魔にならないように」
「私たちがいるこのピークはレギュラー(グーフィー)の波だから、ピークから乗ってくるヒトの邪魔にならないように」
と繰り返していらっしゃいます。厳しく聞こえますが、しかしながら、とても正しいことを教えていらっしゃいます。初めからこういったことを教えてくれるのですから、ありがたいですよね☆
そういった先生に初めから付いているなら、みんなマナーは身に付くのです。
このお二方のような教え方ではなく何も伝えない、もしくは何も教わらないで海に入るという、何もわかっていない、ただ”サーフボードを持って浮かんでいる初心者”を多く生んでしまうのではと案じています。
長い目で考えてもらう
これまでお話しした中に答えがあるのですが、どれもこれもある程度時間をかけて身に着けていくものではないでしょうか?
例えば、サーフィンをするカラダになることなんかは、海でしっかりパドルして、何度も腕や肩をバキバキにして、そうやってようやく筋肉が付いて、安定したパドリングが出来るということになると思っています。
そして、始めのほうは特に難しいことですが、波のピークがどこにあるのか?波がどのように割れてどのようにサーファーは乗って行くのか?は、実際に海の中で見て覚えるということも必要なことではないかと思っております。
ですので、「すぐに乗れるようにはならない」、「何度も海に通って実践することが必要」で、それこそ自力で乗れるようになるまでに3か月とか、波をしっかり捕まえることが出来るようになるまで半年とか普通ですのよね?
ウィンタースポーツのように、1日中やれば午後からはなんとなく滑れるようになるとかという次元ではないということを伝えて頂きたいですね。
そして、最も自分自身が長い目で、気長にサーフィンと向き合うということをして、ちょっとずつ「これが出来た!!」「練習していたあれが出来るようになった♪」を重ね、徐々に上手くなっていく過程を楽しんでもらえるようになればいいなと思います。
そんな中でルールなども同時に身に着け、サーフィンにもハマってもらうことが出来れば、サーフィンを教えたことに喜びを感じますよね~♪
ワタシの乗った良い波のことを話す
ここに関しては、ほっといてもアナタはやってくれていることでしょう(^^)
それと、良い波に乗ることの難しさも同時に伝えてくれたらと思います。
なんせ、サーフィンは自然相手。いくらプロサーファーでも波が無ければサーフィン出来ません。笑
良い波の条件は皆さん違うでしょうし、
- 掘れたチュービーな波(ワタクシSUZUKIはこれ)
- ロングショルダーでどこまでも乗れる波
- 自分好みのサイズでお手頃な波
- でかくてパワフルな波
などなど、どれも誰かに取っては良い波の条件です。そしてどんな波質であっても構わないと思います。
それを話すことで、話しているアナタもキラキラして見え、それを聞いている教わっているヒトも目を輝かせて聞いていることと思います。ここが大切なところだと、ワタクシSUZUKIは考えています。
聞いているヒトが「いつか自分もそんな良い波に乗れるようになりたい」と思ってもらえることが、上達にも繋がり、サーフィンのモチベーションを上げてあげることにもなるのではないでしょうか☆
”良い波に乗りたいという願望は、どのレベルのサーファーも思うはず”。その気持ちがあれば、サーフィンは続けられるし、上手く乗れるようになろうと頑張れます(^^)
サーフィンに限っては、この「自慢話」はとっても聞いてて楽しい話ですし、ますますサーフィンの魅力を拡散することになると思いますので、アナタも良い波に乗って、たくさん”自慢”していきましょう♪
サーフィンしてないヒトにも、この自慢は有効で良いコミュニケーション手段となってくれてますので、遠慮なく話していきましょう~☆
まとめ
今回は、サーフィンを教える上で「何を教えていくのか?」を取り上げて参りました。
いや~、改めてサーフィンを教えるのって難しいですよね~
ほぼ”感覚”の話しを他人に伝えるわけだったりするので、いかに上手く伝えられるか悩みます。笑
そんな中で、今回は技術面というより、明確に伝えられることに焦点を当てました。
「言えばわかること」ですもんね(^^)
それと、サーフィンしていく上で、切っても切れない「ローカルサーファー」とのお付き合いの仕方を以下の記事でSUZUKIなりにまとめております。そちらも併せて読んでくださいませ。
素晴らしい関係に!!【ローカルサーファーとのお付き合いの始め方】
それでは次の記事でお会いしましょう!!!
Keep Puddling !!!
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